攻撃的カーリングSC軽井沢日本選手権5連覇でオリンピック代表へ

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こんにちは 永希(とき)です。

最近、冬のスポーツをTVで観戦することが増えてきました。

楽しんで観るには、しっかりと知識を得ることが大切だと思っています。

今、第34回カーリング日本選手権が開催されていて一生懸命観戦しています。

日本選手権4連覇中のSC軽井沢チームを調べてみました。

テレビ朝日系列の「Get Sports」の特集で取り上げられていたのをまとめました。

攻撃的カーリングのSC軽井沢チームが目指す攻撃は?

SC軽井沢チームの特徴は、豪快にして繊細。

危険を顧みず、高得点を狙いにいく攻撃的カーリングを目指しています。

2007年で現在のメンバーで活動開始しました。

主将でスキップ(チーム司令塔) 両角友祐(もろずみ ゆうすけ)兄 32才

リード(1投目) 両角公祐(もろずみ こうすけ)弟 28才

セカンド(2投目)山口剛史(やまぐち つよし) 32才

サード(3投目)清水哲朗(しみず てつろう)28才

4人が目指しているのは世界の頂点です。

でも、日本男子カーリングは、世界との差が開いてしいました。

長野五輪以降はオリンピックへの出場がありません。

カーリングに男子がある事を知らない人もいるくらいです。

両角兄は、カナダのランディ・ファービーという選手のプレイを観て衝撃を受けました。

両角兄は、その時のことをコメントされています。

ランディ・ファービーの作戦が衝撃的でした。
上手いのにまだ攻める。
きわどい試合を仕掛けていく。
ああいう作戦で勝てるようになりたい。
やりたい、そうじゃないと勝てないんだな。

当時の日本は「守りのカーリング」が主流でしたが、両角兄は、攻撃こそ世界と渡り合う道ではないかと思っていました。

言うのは簡単ですが、攻撃的カーリングは一朝一夕では困難です。

メンバー全員は、技術も経験値も乏しいのもあります。

両角兄のコメント

攻撃的カーリングを始めた頃は、周りから「またバカなことを始めたな」と言われた。
とにかく速い石を精度を高く投げるが、それが決まらない。
始めたばかりの頃は、作戦もまだ定まっていない。
使い始めた速いショットも決まらない。

攻撃的カーリングは、ハイリスクハイリターンになります。

自分たちのモノにするには、考える以上にかなり大変なことだったと思います。

SC軽井沢チームが攻撃的カーリングを得るためには?

攻撃的カーリングを目指すのを阻む問題点がありました。

それは、資金の問題

就業していたのは、メンバーの内、両角兄と山口のみで両角弟と清水は定職に就いていませんでした。

スポンサーがいなかったので、練習どころか日々の生活さえも厳しい状況でした。

その頃のことを振り返って清水は

夏しか働かないでそのお金は生活費でなく、カーリングに使わないといけない。
そういう事なので生活は出来ない。
本当に限界点でした。

メンバーは、地元住民へ資金援助を要請するために皆で頭を下げてまわりました。

軽井沢はカーリングの聖地です。

出資者の人たちも世界に通じる選手を出したいという望みがありました。

集めた資金で、毎年本場カナダへの武者修行へ。

無理をして行った理由を両角兄は、

世界へ出ないと世界から差を広げられてしまう。
1年行けなかったことで追いつくのが遅くなる。
無理をしてでもカナダに行って、トップのレベルを体感することを毎年やらないといけない。
遠征は、安いホテルに宿泊して頑張っていた。
ツインの部屋に4人で宿泊。
ひとつのベッドに男がが2人で寝る状態。

食事などもインスタント食品を持ち込んだりして、ホテルの室内で皆で自炊していたみたいですね。

一つの事を極めるには、こういう苦難の道を通っていくのも必要かもしれません。

技術もそうですが、メンタルも強くしたいです。

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SC軽井沢チーム、攻撃的カーリングのポイントは?

SC軽井沢チームの攻撃を支える攻撃の神業とは?

氷の上に石を滑らせるスピードと共に細かい単位でコントロールします。

そこが世界で勝つためのポイント

攻撃的ポイント1 スピード

ストーンの重さは約20キロ。

両角兄が説明されていました。

複数のストーンを弾き出すにはかなりのスピートが必要。
45mのうち青い線枠内22mの間の通過秒数:6.2~6.4秒くらいにする。
スピードの調節は0.1秒きざみ。
0.1秒もコントロールしているし、センチもコントロールしている。
速くても遅くてもダメで、それは、はじき出し方が変わるから

攻撃的ポイント2 コントロール

3つを弾くためには、中のストーンにも外のストーンにも必ず当てないといけない点があります。

誤差は1センチレベルでコントロールします。

攻撃的ポイント3 スイープ

表面に無数の氷の粒が敷き詰められていて、ストーンが進む際に摩擦で軌道が変化します。

スイープは氷をブラシではき ストーンの曲がり具合や距離を調節しています。

両角兄の説明

石が曲がり始めてきてそこを抑えるためにスイープ
これ以上いくと1cm右が真芯にになってしまう
そこをスイープで1cmの幅にとどめて石を決める

スピード、コントロール、スイープの三位一体=攻撃的カーリングとなります。

失敗すると大量失点につながるので、ハイリスクハイリターンの困難な戦いには変わりありません。

SC軽井沢チームの攻撃的カーリングに秘められた思い

色々な人達から支援を受けることが出来るようになりました。

サードの清水は、地元の長岡鉄工に就職することが出来ました。

色々な支援を受けていることに対して清水は

就職できたことで冬も働けるというのがありがたい。
いろんな方が助けて下さったのでカーリングやっていけている。
強くなってきたのもそのおかげ。
本当に感謝しかない。

謙虚で、素直に感謝の言葉が出せる事が素晴らしいですね。

強くなるのに必要な要素だと聞きます。

技術力のアップは、安定した結果へつなげる事ができます。

2016年11月に開催された「パシフィックアジア選手権」は世界選手権の地域予選で2枠。

準決勝は対韓国 6-5 延長戦で勝利し、世界選手権出場枠を獲得しました。

決勝は対中国 5-3勝利 15年ぶりのアジア王者となりました。

216年12月世界トップチームが集まる「ワールドカーリングツアー日本大会」

世界選手権の前哨戦になります。

ソチ五輪銀メダル チームマードック(デンマーク) 6-5延長で勝利

3位決定戦 バンクーバーオリンピック金メダルメンバー擁するチームモーリス(カナダ)に7-5で勝利

1年間のほとんどメンバーと共に過ごしています。

その時間は家族と過ごす時間より長いとのこと。

今のチームになって8年。

地元・軽井沢に愛され、地元・軽井沢を大事にするチームです。

競技を不安なく続けられるのは、所属する会社の理解と軽井沢という環境です。

メンバーは、2018年の平昌(ピョンチャン)オリンピック出場で恩返しをしたいと考えていると思います。

両角兄は、

世界選手権でも五輪でも金メダルを獲るのが1番のゴール。
自分たちがカーリングが楽しいかどうかはすごく大事だと思う。
自分たちの面白いと思うカーリングをやって勝てるのが最高の形。

自分たちがやっていて面白い、楽しいと思うのって大切だと思います。

スポーツだけでなく、仕事をすることにも通じているのではないでしょうか。

楽しければ、集中出来るし、工夫する思考が色々出てくると思うし、何に対しても前向きな気持で進む事が出来ると思います。

私は、平昌オリンピックの代表になると強く信じています!

【追記】
2017年4月5日。日本の男子カーリング界にとって、20年ぶりの歓喜の瞬間が訪れました。

カナダ・エドモントンで開催された世界選手権。

日本代表のSC軽井沢クラブが、ラウンドロビン5日目の日程を消化した時点で来年の平昌五輪の出場権を獲得!!

SC軽井沢クラブ関係の記事はこちらにもあります。
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